SOUND SHOOTER @ 新木場STUDIO COAST

SOUND SHOOTER @ 新木場STUDIO COAST - Riddim SaunterRiddim Saunter
SOUND SHOOTER @ 新木場STUDIO COAST - ONE OK ROCKONE OK ROCK
SOUND SHOOTER @ 新木場STUDIO COAST - PUFFYPUFFY
SOUND SHOOTER @ 新木場STUDIO COAST - 9mm Parabellum Bullet9mm Parabellum Bullet
橋本塁が主催するライブ・イベント「SOUND SHOOTER」、今年は、Riddim Saunter/ONE OK ROCK/PUFFY/9mm Parabellum Bullet、そしてオープニング・アクトにBlieAN、の5バンドが出演。なお、橋本塁とは、ライブを中心に撮影しつつ9mmなどのアーティスト写真も手がけている、今年33歳のカメラマンです。本日出演のメンツ以外にも、多数のバンドのオフィシャル・ライブ・カメラマンを務めていて、柵前で撮っていて、MC中の細美武士にマイクを通して「なあ、塁」とか話しかけられたりしている男です。そのバンドたちを集めて始まったのがこのイベントで、今年で4回目。同名の写真展とも連動しています(詳しくは、http://www.ruihashimoto.com/、もしくは「橋本塁」で検索すると一発で出ます)。東京でライブを観ることの多い方は、柵前を左右に高速移動する金髪の後頭部を見たことがあるかもしれませんが、それが彼です。夏のロック・イン・ジャパン・フェスも、冬のカウントダウン・ジャパンも、オフィシャル・カメラマンとしてやはり高速移動しています。こないだの冬は大阪でした。

オープニング・アクト以降は、転換中にスライドで橋本塁が撮った次のバンドのライブ写真を上映→転換が終わると橋本塁が出てきてMC、次のバンドを紹介、という構成。1回出てくるごとに「緊張してます」とくり返しながらだんだん酔っぱらっていく、そしてその酔っぱらっていることをやたら強調しつつ次のバンドについて話す、みたいなしゃべりでした。では各バンドをひとことずつレポート。

BlieAN
最近よく名前をきくが、観たのは初めてでした。鋼(ハガネと読んでください)のような音を出す3ピースでした。エモから明るさを引いてせっぱつまった感じにターボかけてブーストさせたような楽曲。で、音源よりもライブの方が、かっこよさが3割増しくらいになるバンドとお見受けした。かっこいい。

Riddim Saunter
このバンドは……って説明の必要などない、押しも押されぬ人気バンドであり、今日もがっちりフロアをもっていった。が、今日観て、改めて強く感じたのが、このバンドの持つリズムのユニークさ。譜面に直すとラテンとかカリプソのリズムなんだけど、ドラムの叩き方がパンクで力まかせ、よって軽やかなんだか傍若無人なんだかわからないことになっている、その感じがいい。そこに、柔和で人なつっこいメロディと声の歌がのっかるとこも、さらにいい。面白いバンドだなあと改めて思った。

ONE OK ROCK
大健闘。ポップだし、ルックスいいし、普段のワンマンではファン層は女の子中心だし、今日のこのメンツの中だと不利かなあ、と思っていたんだけど(本人たちもそう思っていたらしい。そういうMCをしていた)、プレイが始まるやいなや、あっという間にフロアをぐしゃぐしゃな状態に陥れる。で、たちどころにこのイベントになじむ。演奏のシャープさと確かさ、あとメロディの強さが勝因とお見受けしました。本人たちもうれしかったようで、後半、ボーカルのTAKAは「今日は一生の記憶になります!」みたいなことを言っていた。

PUFFY
ハイロウズのカバーで話題の“日曜日よりの死者”からスタート。以降、過去の超有名曲2曲(“渚にまつわる〜”と“アジアの純真”)以外は、比較的最近の曲の中からパンキッシュなもの(オフスプリングのデクスターが書いた“Tokyo I’m On My Way”とか、グリーン・デイのカバー“Basket Case”とか)を選んだみたいなセット。フェスなんかでは、サービス方向にふりきって過去のヒット曲を連発することが多いが、新しい曲たちもそれに負けないポテンシャルを持っていることを見せつけるライブだった。2月25日に出たばかりの、椎名林檎が書いたニューシングル“日和姫”も披露。オーラスの“アジアの純真”、フロア、死ぬほど盛り上がってました。あと、ブログにも書きましたが、ドラムはこれまでと同じく川西幸一でした。

9mm Parabellum Bullet
もはやなんか、ライブ・パフォーマンスにおけるすごさやすさまじさに、安定感のようなものすら出始めてきた、そんなステージだった。代表曲乱れ打ち、ほんとにあっという間に感じられるステージ。卓郎は、「俺らがトリでいいんでしょうか?」とか言っていたが、人気あるとかだけではなく、パフォーマンスとしてもトリにふさわしい気がした。観るといつも思うんだけど、ギター滝とベース中村、あれだけ「弾けなくても一切かまいません」みたいな暴れ方をしているにもかかわらず、音はちゃんと出ている。滝は細かいフレーズになるとピッと動きを止めて弾いたりもするけど、中村はベースをぐるんぐるん振り回しながら弾いている時でも間違ったコードを鳴らしちゃったりした瞬間に出くわしたことがない気がする。あと、個人的に気になったのは、「ドラムかみじょうちひろ、前からああいうスティックの回し方、してたっけ?」ということでした(ビートを叩き続けながらクルッと回すのです)。

というわけで、全アクト合わせて4時間に及ぶ濃密なイベントでした。塁くんおつかれさまでした。あと、前説の時、1月1日からダイエットを始めて10キロ絞ったことと、結婚したことも報告してた。おめでとうございます。(兵庫慎司)
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