命を繋ぐ言葉、ドクドク脈打つ音

eastern youth『ボトムオブザワールド』
2015年02月18日発売
ALBUM
eastern youth ボトムオブザワールド
eastern youthが止まらずに戦い続けていることを、眩しいほどに証明するニューアルバム。

これまで様々なレーベルからリリースしてきた彼らだが、今作は自分たちで運営してきた「裸足の音楽社」から、オリジナルアルバムとして初めて単独リリース。そして、吉野寿がトーキングスタイルの歌を披露する“街の底”や、向井秀徳(ZAZEN BOYS)、射守矢雄(bloodthirsty butchers)、cp(group_inou)らがゲストコーラスに参加した“直に掴み取れ”など、音楽的な新機軸も見せている。

結成から27年を数え、長いこと唯一無二の存在感を誇りながらも、決して同じ場所に胡坐をかかない彼ら。だからこそ、「生きる」という歌声から、魂を響かせることが出来るのだろう。“街の底”では《泣きながら産まれてきた俺達》と、赤子の気持ちにまで立ち返り、“テレビ塔”では巡りゆく命について温かく歌い掛け、ラストは“万雷の拍手”であらゆる人生を包み込む。汗水流す人々の心臓を結集させたかのような、半端じゃない生命力が溢れているアルバムなのだ。俯きがちな世界をグッと押し上げる言葉と音、ここに在り。(高橋美穂)
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