フジロックでストロークスを観た #フジロック

フジロックでストロークスを観た #フジロック
ストロークスはロックンロールバンドではなく、ロックンロールをポップアートとして提示する、アートロックのバンドだ。
とはいっても、きっとどこかの時点で彼らはロックンロールバンドになって、いつか自然にロックシーンに溶け込んでその中に位置づけられるのだろうと思っていた。でも全くそうではなかった。

ストロークスは、ロックンロール音楽をポップアートとして提示するアートロックバンドであることを貫いている。ロックシーンに溶け込みもしなかったし、その中に位置付けられてもいない。そこにはいないのだ。

ロックフェスであるフジロックのメインステージのトリとして出演したストロークスはだからこそかっこよかった。
デビュー当時から変わらない、デザイン的なアンサンブルと、いくら声を張り上げても感情が燃えないヴォーカル。曲は、成長もせず円熟にも至らず、スケール感と品格だけがアップしていた。ロックとは別物のかっこよさ。そして5人は「アーティスト」だった。
ストロークスのフジロック・ヘッドライナーは、記念すべき出来事だったと思う。

ジュリアンの「暑いですね!」にはちょっと動揺した。(山崎洋一郎)
山崎洋一郎の「総編集長日記」の最新記事
公式SNSアカウントをフォローする
フォローする