テイラー・スウィフトを東京ドームで観た

テイラー・スウィフトを東京ドームで観た
ジョーン・ジェットの「バッド・レピュテーション」が大音量でかかってからのスタート。
前回の東京ドーム公演ではポップにショーアップされたテイラーに驚いたが、今回はさらにハイパーなエンタテインメント・ショーになっていて、もはや驚くというよりもその完成度に飲み込まれてしまう。

本当の自分と、人々から見た自分、との間に生まれるストレスと、その葛藤の中で見出した愛、がアルバム『レピュテーション』のテーマで、
そのテーマがこちらの予想以上にライブの全編を覆っている。
ステージにはそこら中にヘビが現れ、客席内のサブステージに移ってもそこにもヘビのオブジェが姿を現す。
テイラーの衣装もダークな色ばかりで、世界観は徹底されていた。

前作でテイラーは「シェイク・イット・オフ(気にしない!)」と歌っていた。
でもそこから自分の置かれた状況を徹底的に対象化して『レピュテーション(評判)』というアルバムを作り、
さらに自分の肉体や無数のヘビを使って立体的に「時代のストレスとの戦争」を描いてみせた彼女の執念は凄まじい。

この東京公演で長いツアーが終わるが、ここからテイラー・スウィフトはどこへ向かうのか、
もはや1つの「シーンの行方」なみに気になる。
山崎洋一郎の「総編集長日記」の最新記事
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