ビリー・アイリッシュ、3年ぶり新作『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』をリリース! いまや「時代の声」とまで称賛されるビリー、あらゆる感情に没入する全10曲を堪能しよう

ビリー・アイリッシュ、3年ぶり新作『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』をリリース!  いまや「時代の声」とまで称賛されるビリー、あらゆる感情に没入する全10曲を堪能しよう - rockin'on 2024年6月号 中面rockin'on 2024年6月号 中面

ビリー・アイリッシュが3年ぶり3作目となる『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』を5月17日に発売すると発表した。今回特別なのは、ビリーが「シングルは出さないよ。全曲を一度に聴いてもらいたいから」とコメントしたこと。しかし、アップル・ミュージックのインタビューで、“チヒロ”という曲を14秒だけ流した。宮崎駿映画の中で『千と千尋の神隠し』(2001年)が一番好き、と言っていたので、そこから取ったに違いない? !

プレスリリースによると、今作は「幅広い楽曲が揃い、しかし全体としてのつながりもある」。「タイトル通り歌詞もサウンドも、強く、優しく心を打つ」内容で、「ジャンルを超え、トレンドにも逆らっている」。「壮大な音像を通して、あらゆる感情に没入するような作品」と。トラックリストも発表されたが全10曲約43分で確かに一気に聴ける長さだ。ティーザー映像では水に沈むビリーや“チヒロ”の音源からも聴こえた《扉を開けて》にも重なる扉が映っている。

また世界中で「今でも泣く?」「死ぬまであなたが好き」「私が世界一」「私が行きすぎた?」「彼女が突然現れて、私は固まってしまった」など歌詞の一部と思われるポスターも発見されている。“ランチ”という曲のMVはビリーが監督したとも言っていた。気になるのは、LAの看板に書かれていた「黒か白で生きたいのに、心はこんなにブルー」というフレーズだ。これは、最後の曲“ブルー”の歌詞ではないだろうか。ビリーらしく切ない感動的な締めくくりなのかもしれない。

プライベートではザ・ネイバーフッドのジェシー・ラザフォードと去年春に別れて、その後は女性も好き、と語り話題となった。少し大人になった彼女が経験した恋愛がインスピレーションになっているかもしれない。大ヒット映画『バービー』(2023年)のサントラに提供した“What Was I Made For?”では、グラミーもオスカーも受賞。その曲のおかげで、スランプから脱出したと言っていた。

アルバム発売発表の後、インスタのストーリーズで全フォロワーを「親しい友だち」承認したことで一気に900万人もフォロワーが増えたことも話題となった。4月12日のコーチェラではラナ・デル・レイのステージに出て、「時代の声」と紹介されたビリー。最近は、ビヨンセテイラー・スウィフトと強烈な作品が立て続けに発売されたが、彼女がこの世界に、どんな新しい扉を開けてくれるのか、今は期待しかない。 (中村明美)



ビリー・アイリッシュの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』6月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

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