スピッツのツアーファイナル@倉敷市民会館のライブを観た!

スピッツのツアーファイナル@倉敷市民会館のライブを観た!

スピッツの「SPITZ JAMBOREE TOUR 2016 “醒 め な い”」は、本来なら昨年末の沖縄公演がファイナルだった。しかし、ツアー途中の高知公演と岡山公演が、草野マサムネ(Vo・G)の体調不良によって延期となり、振替となった昨夜の倉敷公演が、結果的にツアー最終公演となった。昨年リリースしたアルバム『醒めない』が素晴らしい作品なだけに、岡山のファンはこのツアーのライブを首を長くして待ちわびたことだろう。そしてその高まる期待を裏切ることなく、『醒めない』からの楽曲と過去曲とを、時代差も違和感も感じさせることなく響き渡らせ、彼らが強かなロックバンドとして存在することを、しっかりと証明してくれたライブだった。
バンド自体がロックンロールのマジックに醒めていないのはもちろんのこと、リスナーである私たち自身にも、まだまだロックンロールというファンタジーから醒めなくていいと思わせてくれる、とても満ち足りた時間が流れていた。『醒めない』という作品の完成がバンドにもたらしたものは、やはりとても大きかったのだと思う。『醒めない』は、これから先もロックバンドとして音楽を奏で続けていくための、非常に強力なエンジンになったのではないか。バンドは今年、結成30周年。これからのスピッツにも大いに期待したくなる。
もちろんアットホームなMCも満載で、マサムネが「ここ何日かは暖かい日が続いてますが、みなさん体調とか大丈夫?」と問いかけると、三輪テツヤ(G)が「そこでみんなは、オマエもな!って言わないと」なんていう、自虐的なやりとりもあったりして、そのあたりの何とも言えない呼吸とか、このメンバーで続けてきたからこその空気も、本当に幸せな気分にさせてくれる。
というわけで、このライブの詳細なレポートはまた後日にアップします。そうそう、終演後にモニャモニャのぬいぐるみを買おうと決めていたのに、ライブが終わったら見事にソールドアウトしていて、今ちょっとだけへこんでいますが、とりあえずアルバムのジャケットのモニャモニャを見て癒されようと思います。(杉浦美恵)
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