桑田佳祐の年越しライブ、横浜アリーナ1日目を観た

桑田佳祐の年越しライブ、横浜アリーナ1日目を観た
この人の場合、極めてパーソナルな表現が、老若男女、すべての日本人に伝わる巨大な真理になる。

ポップアーティストとはそういうものだと言ってしまえばそれまでだが、例えば、恋愛の風景だけとってみても、初恋の淡さや失恋のやるせなさ、ならぬ恋の虚しさや晩年の恋の円熟まで、ひとつの歌と言葉で、片っ端からスタンダードを規定していくようなパフォーマンスを観ていると、やはり神業に近い何かを目撃している気分になる。

ましてや、恋愛だけじゃない、政治や世相や風刺にしてもそうなのだ。

我々現代人にとって、心の中にあるあらゆる音楽的な風景は桑田佳祐が作ってきたと言っても過言じゃない。あらためて思う。


ソロのキャリアを総括するような、すごいライブになった今日の横浜アリーナを観ていて、そのほとんど奇跡のようなあり方にひたすらありがたみを感じてしまった。

名曲を浴びまくり、サザンよりもひときわエッジーに磨き上げられたサウンドを浴びまくり、一晩で浴びたあまりの情報量に少しぼーっとしている。


すごいライブでした、本当に。
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