ゲスの極み乙女。の赤坂BLITZを観て

ゲスの極み乙女。の赤坂BLITZを観て

11月25日の高松公演は川谷絵音の急性咽頭喉頭炎発症により残念ながら延期になってしまったが、昨日は『ミュージックステーション』出演(KANA-BOONとのVS LIVE、シュールだけど面白かったですね)を乗り切り、今日は無事に、そしてとても素晴らしいライブとなった。

ゲスは、超ハイスペックなソングライティング能力と演奏技術に支えられながら、メディアを通しても、SNSを通しても、ステージにおいても、とにかく聴き手との向き合い方が見事。
ほのかにルサンチマンの炎を燃やしながらも、あくまでもジェントルに、そしてユーモアを忘れずに、回りくどくなくベッドに誘い込むかのよう。
他のアーティストに真似のできないその独自のマナーによって「ロックな表現をポップに届ける」ことや「本音を言葉にせずに本音を伝える」ことなど難しいハードルを超えてみせるのだ。
フルアルバム『魅力がすごいよ』を作り、聴き手に届けたことによってそれが完全に軌道に乗っていることを感じるライブでもあった。

しかし首謀者の川谷絵音にとって、きっとそれは頭の中にあることの半分。
ゲスとは方法論が違うindigo la Endでも絵音は、同じことをやろうとしている。
いや、ゲスとindigoの両方によって絵音はあるひとつのことをやろうとしていると言ったほうがいい。

発売中のCUT最新号に掲載している川谷絵音(indigo la End/ゲスの極み乙女。)インタビューは、その知られざるメカニズムに迫る記事になっています。(古河)
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